2020年度グッドデザイン賞を受賞したウルフアンドグリズリーのファイヤーセーフを1年間使用したので、実際の使用感等をレビューしていきたいと思います。
購入時の検討項目
ソロキャンプで人気の焚き火台で真っ先に浮かぶのは、ピコグリルかと思います。
ヒロシさんが使っていた事で有名になった焚き火台です。私も最初に検討したのはピコグリルになります。
このピコグリルが人気なのは、軽量・コンパクトである点と、長い薪も使えるという点だと思います。
ですが、私は焚き火台はWolf & Grizzlyのファイヤーセーフを最も愛用しています。
1年間使ったうえで、人気の焚き火台を差し置いて、一番愛用出来ている理由をお伝えしていきたいと思います。
折り畳みのグリル付きのセットはこちらになります。
ファイヤーセーフの魅力
- コンパクトに持ち運べる
- 火床のサイズが丁度良い
- 展開・撤収が簡単
- キャンプサイトで映える
①コンパクトに持ち運べる
届いた商品を開封した時にまず感じたのは、収納した時は思った以上にコンパクトになるんだなあという事でした。
付属のケースに収納した状態では、コンパクトで軽量なのでバックパックキャンプにも充分持っていけます。
バックパックキャンプどころか、サクッと焚き火だけしたい時に片手で持ち出す事も出来るサイズ感です。
![ファイヤーセーフケース](https://oke--blog.com/wp-content/uploads/2022/08/IMG_2772-768x1024.jpg)
②火床のサイズが丁度良い
ファイヤーセーフはあらゆる事が計算され尽くされていると感じます。
火床のサイズ感もその一つです。
市販の薪は大体が40cm。対角線に置くと丁度収まります。
![ファイヤーセーフと薪のサイズ感](https://oke--blog.com/wp-content/uploads/2022/08/IMG_2782-768x1024.jpg)
特に薪の長さを調整しなくても、ドンっと置けるのは楽で良いです。
この手軽さが購入の決め手になりました。
中心から燃やしていけば、最初は少しはみ出ていても、火種が周りに落ちることもありません。
![ファイヤーセーフ薪](https://oke--blog.com/wp-content/uploads/2022/08/IMG_2785-768x1024.jpg)
③展開・撤収が簡単
ファイヤーセーフの展開・撤収はかなり楽です。
![ファイヤーセーフケースオープン](https://oke--blog.com/wp-content/uploads/2022/08/IMG_2773-768x1024.jpg)
まずは、ケースの中から取り出します。
![ファイヤーセーフ本体](https://oke--blog.com/wp-content/uploads/2022/08/IMG_2774-768x1024.jpg)
結構使い込んでいるので、黒くなっています。
![](https://oke--blog.com/wp-content/uploads/2022/08/IMG_2775-768x1024.jpg)
まずは土台を広げます。この土台は連結されているので、ただ開くだけです。
![ファイヤーセーフ燃焼効率](https://oke--blog.com/wp-content/uploads/2022/08/IMG_2781-768x1024.jpg)
続いて、土台の溝に火床のリベットをはめて、置くだけです。リベットと溝を合わせれば、
そのまま置くだけでこの形になります。
この蛇腹も空気の通り道を作り、燃焼効率を高めるのに貢献しています。
![](https://oke--blog.com/wp-content/uploads/2022/08/IMG_2780-768x1024.jpg)
これで展開は完了です。
ざっと15秒くらいでしょうか。
続いて、撤収の様子もお伝え致します。撤収も簡単です。
![灰を捨てる](https://oke--blog.com/wp-content/uploads/2022/08/IMG_2827-768x1024.jpg)
見辛くてすみません。。。
撤収時は灰の入った火床を取り外してそのまま灰捨て場に捨てて終わりです。
![灰をアルミホイルに捨てる](https://oke--blog.com/wp-content/uploads/2022/08/IMG_2828-768x1024.jpg)
私は、アルミホイルに炭を入れて持ち帰っています。アルミホイルで包み、空気を無くす事で消火しています。
このやり方は消火待ちの時間を削減出来るのでオススメです。
着火時の様子
着火時の様子になります。
![着火](https://oke--blog.com/wp-content/uploads/2022/08/IMG_2796-1-768x1024.jpg)
着火剤は使ったり使わなかったりしていますが、どちらでも簡単に着火する事が出来ます。
![](https://oke--blog.com/wp-content/uploads/2022/08/IMG_2798-1-768x1024.jpg)
着火した後は少しずつ木を足していきます。薪を置くときはかなりざっくりな感じで置いていってます。
はみ出していても気にしません。寧ろ、はみ出しても置ける焚き火台なので、その点がとても重宝しています。
![ファイヤーセーフ燃焼している様子](https://oke--blog.com/wp-content/uploads/2022/08/IMG_2801-1.jpg)
調理時の様子
調理の時は他の焚き火台より安定した状態で調理する事が出来ます。
純正品のグリル付きセットが販売されていますので、調理にもガシガシ使えます。
かなり安定して調理出来ますし、3段階に高さ調整をすることもできます。
ファイヤーセーフ用に代用出来る五徳
純正のグリルは頑丈な作りで細部にこだわって作ってあるので、コストを惜しまないなら買いだと思います。
ただ、私はなかなかここまでの金額を払うことが出来なかった為、キャプテンスタッグの網で代用しました。
![キャプテンスタッグ五徳](https://oke--blog.com/wp-content/uploads/2022/08/IMG_2770.jpg)
この網はファイヤーセーフにジャストフィットの高さと幅になってます。
![五徳の上に鍋](https://oke--blog.com/wp-content/uploads/2022/08/IMG_2810-768x1024.jpg)
鍋とケトルを並べて置くことが出来ますし、安定していて使い勝手も悪くないです。
![五徳の上に鍋とケトル](https://oke--blog.com/wp-content/uploads/2022/08/IMG_2812-768x1024.jpg)
火床の下で調理
ファイヤーセーフは、構造上、火床の下でも調理する事が出来ます。
![ファイヤーセーフ 空間](https://oke--blog.com/wp-content/uploads/2022/08/IMG_2789.jpg)
この空間に温めたいものを入れる事が出来ます。
![ファイヤーセーフでピザを焼く](https://oke--blog.com/wp-content/uploads/2022/08/IMG_2791-768x1024.jpg)
今回はピザを下に入れてみました。
![](https://oke--blog.com/wp-content/uploads/2022/08/IMG_2792-768x1024.jpg)
この時は初めての挑戦で、焼きムラが出来てしまいました。もっと奥まで差し込んで、丁度真ん中にするようにすると上手く焼けました。調理中、一回向きを変えるのも良いと思います。
![ピザ少し焦げた画像](https://oke--blog.com/wp-content/uploads/2022/08/IMG_2808-768x1024.jpg)
この仕上がりになるのに大体25分位掛かっています。やはり熱は上にいくので、下だと少し時間が掛かります。ほったらかし調理ぐらいが丁度良いです。
直火で調理
私は楽なので、よくアルミホイルに食材を包んで、火床に投げ入れています。焼き芋とかを投げ入れても無骨で良い感じになります。
今回は餃子を焼いてパリパリにして味わいました。
![餃子をアルミホイルに包む](https://oke--blog.com/wp-content/uploads/2022/08/IMG_2804-2-768x1024.jpg)
![餃子直火焼き](https://oke--blog.com/wp-content/uploads/2022/08/IMG_2805-768x1024.jpg)
![パリパリに焼けた餃子](https://oke--blog.com/wp-content/uploads/2022/08/IMG_2807-768x1024.jpg)
既に焼いてある餃子の場合は周りがパリッとなるくらいにしておき、焦がさないように注意してください。少し焦げてますね(-_-;)
![ケトルを直火にかける](https://oke--blog.com/wp-content/uploads/2022/08/IMG_2817.jpg)
お湯を沸かしたい時は、ケトルをそのまま火にかけるとすぐお湯も沸きますし、無骨で良い感じです。
気になる点
ファイヤーセーフを使用する上で最も配慮したいのは芝生への影響です。
直火気分が味わえる焚き火台だけあって、地面へのダメージが心配になります。
地面への影響を抑えるためには、芝生の上では焚き火シートは必須になります。
焚き火シートの下に板を敷いてあげれば、さらに、芝生へのダメージは軽減できます。
DODの焚き火シートのSサイズはガラス繊維生地が2層に縫い付けられているため、耐久力が増しています。ファイヤーセーフのような火床の低い焚き火台には適しています。八角形になっているので、大人数で焚き火を囲む事も出来ますし、形そのものが珍しくて気に入っています。
ベーシックな焚き火シートが良い方はコールマンの焚き火シートもおすすめです。
確実に芝生へのダメージを無くすなら、ベルモント黒皮 焚き火テーブル も選択肢になると思います。
結構良いお値段がしますが、見た目もカッコ良く素敵です。
値段を安く抑えつつ確実に芝生へのダメージを軽減するなら、
キャプテンスタッグ フィールドスクリーン UG-3278が良いです。
この上に直接焚き火台を置いても良いですし、
このスクリーンの上にスパッタシートを置いて使用しても効果的です。
砂浜や河原等の不安定な場所でも使える焚き火台なので、ブッシュクラフトとは相性が良いです。
そういった場所で使うか、芝生で使う場合は、しっかり芝生への配慮をして使いたいものです。
他製品との比較
他に検討していた商品も紹介致します。
・ペトロマックス「ファイヤーボウル」
この焚き火台は無骨な見た目で、とてもカッコ良いです。
異なるサイズのものを重ねることで焚き火台にもグリルにもなります。
カッコ良さからこちらの焚き火台も迷いましたが、5kgもあり、重くて、気軽に持ち運べないのでやめました。
・ピコグリル 398
こちらはソロキャンプ用の焚き火台の王道の商品です。軽くて持ち運びやすいので使いやすい商品だと思います。また、少し大きい薪でも脇からはみ出す事が出来るので、薪を切らなくても良い点も使いやすいです。
ただ、ファイヤーセーフも薪をはみ出して使う事も出来ますし、展開もピコグリルよりファイヤーセーフの方がパッと出来ます。そして安定感もファイヤーセーフの方があるので、私はファイヤーセーフを
選びました。
でもピコグリルは、串がついているので、調理しやすいというメリットもあります。
・ベルモント(Belmont) 焚き火台 TABI(収納ケース付)BM-263
こちらの焚き火台はとても軽くて持ち運びしやすそうでしたが、やや不安定な印象があったのと薪を切らずにそのまま載せる事は出来ない形状だったので、購入は見送りました。
さいごに
雰囲気もあり、安定性もあり、調理もしやすいファイヤーセーフはとてもおススメの焚き火台になります。ソロ~少人数で囲むには丁度良いサイズと携帯性だと思います。是非使ってみて頂けたらと思います。
![](https://www17.a8.net/0.gif?a8mat=3NH6KA+Q73EA+4ABU+HWAG1)
コメント