9月17日(金)に日本で公開となるレミニセンスについて、楽しみなのでまとめてみました。
クリストファー・ノーランの弟ジョナサン・ノーランが製作、ジョナサンの妻リサ・ジョイが監督のSFサスペンスとなっております。
あらすじ
海面が上昇した近未来のマイアミが舞台となっています。
この世界では、自分の記憶を追体験することができるようになっています。
それをビジネスにしているニック・バニスター(ヒュー・ジャックマン)が主人公です。
ある日ニックは依頼にきたメイ(レベッカ・ファーガソン)という謎めいた女性と出会う。
メイとは情熱的な恋愛へと発展することになる。
しかし、別の依頼人の記憶がメイを凶悪犯罪に巻き込んでしまったため、ニックは過去の暗い世界を見ていく事になる。果たして自分の愛した女の真実とは・・・
『レミニセンス』では他人の記憶に潜入する際に、3つのルールが設定されています。
「ルール 1:潜入できる記憶は、対象者が五感で体験した世界すべて」
ciatr [シアター]より引用
「ルール 2:同じ記憶に何度も入ると、対象者は記憶に呑み込まれ、現実に戻れなくなる」
「ルール 3:記憶から、事実と異なるものを植え付けると、対象者は脳に異常をきたす」
こういった世界観の映画では、その世界のルールが存在する事で、様々な展開が発生していきます。この3つのルールがどのような展開を生んでいくのかが楽しみです。
予告編では、「記憶には罠がある。吞み込まれるとループから抜け出せない。」や「現実ではない」といったセリフがあるので、記憶の世界で彷徨ってしまう事が予想されます。
世界観としては、やはり、クリストファー・ノーランの「インセプション」が頭をよぎります。記憶を辿っていくという意味では「メメント」とも似ているかもしれません。
キャスト
監督のリサ・ジョイは、海外ドラマ「ウエストワールド」シリーズで注目を集めていますが、長編映画の監督しては今回、初作品のようです。
制作のジョナサン・ノーランは「メメント」では原案、「ダークナイト」や「インターステラー」では脚本を担当しています。
兄のクリストファーノーランは、時間を面白い程に操り、時には難解に、時には爽快な展開の作品を見せてくれた。
どうしても兄と比較してしまうのですが、ジョナサンが今作でどのような展開を見せてくれるのか楽しみです。
ニック・バニスター 役の ヒュー・ジャックマンは、レ・ミゼラブルでアカデミー主演男優賞にノミネートされています。
私生活では、ジェントルマンで評判も良いみたいですね。(ふわっとした評価)
メイ 役のレベッカ・ファーガソンは、「グレイテスト・ショーマン」でヒューと共演しています。
「ミッションインポッシブル」の5シリーズでもヒロインとして出演しています。
関連作品
レミニセンスに関連する作品としてまず最初は「インセプション」があげられると思います。
兄のクリストファーノーラン監督作品で、他人の頭の中に潜入して、アイディアを埋め込むというストーリーですが、その他人の作る世界の中で彷徨うという点で似ているのではないかと思います。
インセプションに似ている作品として、映画評論家町山智浩さんが昔ラジオで「シベリア超特急」を挙げていました。
終わる事のない展開が似ているとの事です。
激渋なB級映画ですが、カルト的な人気もあり、続編も結構出ている作品になります。
かなり抽象化しないとインセプションと同じジャンルとは捉えられませんが、興味がありましたら一度観てみるのも面白いと思います。
試写会の生中継舞台あいさつでジョナサン・ノーランと、リサ・ジョイ監督は、日本映画のオマージュもレミニセンスのなかにあると説明していました。
例えば劇中の電車のシーンは、『千と千尋の神隠し』へのオマージュがあるとの事です。
確かに、そのシーンの映像を見ましたが、水の中を走る列車は、千尋が、カオナシとともに銭婆に会いに行く列車のシーンそのものに見えました。
ちなみに千と千尋のあの列車のシーンは、仏教的な意味や人生観等色々な意味が含まれているようですので、そのシーンの考察も調べてみると面白いと思います。
以上、簡単ではありましたが映画「レミニセンス」の公開前のまとめでした。
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