恋のツキは新田章さんの漫画原作で、テレビ東京とNETFLIXの共同制作の連続ドラマです。(2018年)
このドラマを一言でいうと
「リアリティは無いが、生々しさを感じるドラマ。」でした。
矛盾のある表現になってしまっていますが、
現実には起こらないだろ~と思いながらも、どこかで経験した事がフラッシュバックされるような感覚のドラマです。
あらすじ
主人公の平ワコ31歳は映画館でアルバイトをしている。彼氏のふうくんと3年間同棲中。
彼氏のふうくんはゲームばかりやっているが、冗談もよく言い、ワコを楽しませようともしてくれる
ワコはその彼氏に不満を抱きつつもこの人でも良いと思って過ごしている。
そんな生活のなか、映画好きの15歳高校生の伊古君と出会い、どっぷりと高校生に
はまっていってしまう・・・
高校生の 伊古君 と出会ったのは第一話ですので、ここからずっとワコは振り回され、
そして、振り回していきます。
キャスト
- 平ワコ(主人公31歳女) =徳永えり・・・こういう色っぽさも良いなあ。
- ふうくん = 渡辺大知・・・普通に良い奴に思えてしまいます。
- 伊古くん =神尾楓珠・・・何もかも若い。31歳恋愛対象になる?
- 水野晴子 =伊藤沙莉・・・ワコを少しアシストしてくれた。
- 三村彩 = 小倉優香・・・普通に可愛いです。
- 沖原隠光 =川谷絵音・・・世間からはバッシングを受ける役。適役。
- 土屋情 =安藤政信・・・ワコの元カレです。
- 成瀬惠介 =きたろう・・・バイト先の映画館の支配人です。
考察
ワコが恋愛をしている対象が、ふうくん、伊古くん、土屋情と3人出ているが、全員タイプが全然違う。
正直、ワコは男のタイプもなく、仕事も特にこだわりもなく、ふらふらした考えなんだろうなと。
そのふらふらした気持ちが、自分のふらふらした部分と重なり、妙に生々しさを感じるのだろうなと。
普通、その選択はしないだろうと思うシーンが何回かあります。
今ある幸せや大切な人を傷つけてまで叶えたいものなのか?
そして、何もかも捨ててでも自分で選択した相手でも、どこか物憂げな気持ちになってしまっている。
そんなワコの生き方を支持したくない。でも気持ちは分かる。
このドラマに対する評価が二分している大きな理由は、
ワコの選択や行動に嫌悪感を抱いてしまう人がいる一方、この選択や行動に多少のシンパシーを感じて
しまう人もいるために起こっているのだと思う。
そして私が最も、嫌悪感を感じるのが、高校生の伊古くんに対してです。
若いが故の痛々しさ。あどけなさのあるイケメンとして登場しているが、
それを最後まで貫けていないところ。不快に感じてしまう。
でもこの嫌悪感は同族嫌悪に近いんだと思います。
過去の自分と重なってしまう事が嫌なのかもしれません。
・自分の趣味に夢中になって、恋人との時間を削ってしまう。。
・その癖、恋人に対する不安と嫉妬心を抱く。。
・猿のような欲望。。
・整った顔。。。。。
いずれも自分が経験してきたことだからこそ、嫌悪感を抱いたのかもしれません。
皆さんの性格そのままの登場人物はいないと思いますが、
登場人物のどこかが自分に少し似た部分を持ち合わせているかもしれません。
現在NETFLIXで配信中ですので、まだ見てない方は是非一度見てみてください。
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